禁じられた オ・ア・ソ・ビ?


 

 はたけカカシという人物について。
 性別・男、年齢・26才、職業・忍者(上忍)、ただし現在は下忍指導の担当教官として3人の下忍の上司である。
 趣味について・イチャイチャパラダイスという18禁の小説をこよなく愛している模様。最近もう一つライフワークのようなものが増えた模様。
 アカデミー教師の中忍・うみのイルカ氏をストーキングすることである。

「ヒドォイ。思いが伝えられなくて焦れてるだけなのに」はたけカカシ、本人談

 

 それは木の葉の里にとってかなり普通の光景だった。
 ナルトがイルカ先生を見つけて抱き着いている。
 当然、その様子はストーカーも毎回バッチリ見ている。
 いつかナルトに変化してやってやろうと目論んでいたり、いなかったり。
 更にストーカーは物陰から二人の様子を伺う。
 ナルトは恐らく、今日の任務が早く終わったのだろう。昼過ぎの大通りで騒いでいる辺り、察しが付きやすい。
「なぁなぁなぁなぁイルカ先生〜オレってばオレってばさぁ今日、スッ(溜め)ゲェ〜活躍しちまったんだってばヨォ」
「なあ、ナルト今日は」
「チェッわかってるってばよ。イルカ先生、これから」
「オフだ!ったく、人の話は最後まで・・・」
 ストーカーの聞きたくもない歯がみが聞こえてきそうである。
 ナルトは久し振りにイルカ先生とゆっくり話ができることが嬉しくて、飛び付いたっきりのイルカ先生の首にギュッと力を込めて、やったってばよ、やったってばよ、とはしゃいでいる。
 イルカ先生としては、もう少しで他界されたご両親と再会できそうな勢いで首を絞められていたのであるが。

 

 その夜、とうとうヤツが動いた。
 流石というか、腐ってもというか、上忍にとってイルカの安アパートに侵入することはいとも簡単なことだった。
 足音もなく、鍵のピッキングにカチリとも音を立てはしない。ドアノブに手を掛け、ゆっくりと回す。そっと身をドアの中に滑り込ませる。
 ここまでの作業に1分だって掛かってはいなかった。
 イルカの部屋に明りは一切付いていなかった。
 すでに休んでいるのではなく、電気代節約の為、フロに入るときは部屋の電気を全部消しているのだ。
 当然ストーカーはこの事を知っていた。更に、この時間帯にイルカが入浴することも。
 くもりガラスの向こうにイルカの裸体がある。
 興奮を押さえつつ、どうやら、上がる気配のターゲットから逃れるために、ストーカー・カカシは続きの間へ身を隠した。
 その時!
「カカシ先生お帰りなさい。遅くまでお疲れ様です。あ、ゴメンナサイ、お風呂先にいただいちゃいました」
 イルカは確かに続きの間に向かって話しかけているようだ。
 カカシはふぅっと溜め息を付くと、覚悟を決めて、襖を開けた。
 イルカはまだフロ場で、中からカカシに話しかけていた。
「まぁたバレちゃいました。なんででしょう?」
「さあ、もうこれは愛の力、とでも言うんですかね?」
 フロ場から聞こえるイルカの声は茶目っけたっぷりだ。
「俺、上忍なんですよ?気配悟られちゃダメなんですよ?なんでイルカ先生には俺の気配が読めるのかなぁ」
「あなたの気だけ読めても使えないですよ」
 言われながらカカシはちゃくちゃくと着衣を脱ぎ捨てていった。
「イルカ先生、一緒に入ってもいいですか」
 すっかり(ちゃっかり?)入浴準備万端のカカシが声を掛ける。
「オレがのぼせる前にお願いします」
 恋人が待つフロ場に消える、元(?)ストーカーの姿がそこにあった。

 

 

何やってんだキサマ等!しまい!

 



我が相方・砂人英美が書いてくれました♥
彼女のパチョコンはまだ世界を知らない温室育ちなので(笑)
原稿で貰ったのを私が入力。
早く世界に繋げてくれ。
とりあえずありがとひでみん!またヨロシク!!
と、ここで言っても彼女には通じない…(苦笑)
'03.06.22up


 

 

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